田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

定住外国人に対する地方参政権について

 民主党の鳩山由紀夫幹事長が、定住外国人に対する地方参政権について認める発言をしています。
 ニコニコ動画に登場した鳩山幹事長の画像を見ました。
 鳩山幹事長が考える友愛という理想について、私は一定の理解をします。しかし、その思想を推し進め、現状にあって、定住外国人に対する地方参政権を認めるのは時期尚早だと思います。

 国政への参政権については民主党も主張していないので、議論の余地は無いでしょう。では、国政では認めないのに、なぜ地方では参政権を認めるのかということです。

 私がなぜ時期尚早であり、反対と考えるかの理由を述べます。

 たとえば対馬のことを考えてみてください。
 人口36000人の島は、丁度、九州と韓国の中間にあります。正確に言うと韓国とは49.5キロメートルの距離で、九州よりも近いところにあります。
 この島に3万人の成人在日韓国朝鮮人が移住したらどうなるでしょうか。人口規模だけで言えば、日本人と拮抗した存在になります。
 世界のありとあらゆるところにある分離独立運動は、どのように運動を展開していくでしょうか。

 一つのモデルケースを想定してみます。
 私がもし在日韓国人朝鮮人の立場ならば、人口増加に伴って、公教育において韓国朝鮮語を習わせるように主張します。それと同時に、地域の歴史として、対馬の歴史と同時に韓半島の歴史をもっとたくさん教えるように行政に働きかけるでしょう。
 韓国本土との経済的な結びつきをもっともっと密にして、対馬が韓国経済無しには存在できないような島にします。
 韓国に友好的な市会議員を物心共に支援し、議会で分離独立を求める住民投票を行う条例を可決させます。
 もちろんその過程において、地方参政権とは、被選挙権を含むと解釈されれば、韓国籍を持つ地方議員も多数当選させることができます。その結果、まずは議会で対馬の分離独立宣言をします。その次に、対馬の分離独立に関する住民投票を行います。そこで、分離独立を支持する声が多数となれば、その結果を尊重して、市長に分離独立宣言をさせるのです。

 日本政府は当然、そのようなことを許しはしないでしょうが、韓国としては対馬住民の意思を尊重するという大義名分をもって、軍隊を対馬に派遣する口実をえるのです。そこから対馬の実効支配は始まります。
 分離独立に成功した対馬は、国際情勢を鑑みて、数十年後には韓国へと併合され、対馬はめでたく韓国領となるわけです。

 非常におおざっぱな展開ですが、定住外国人の地方参政権を認めると言うことは、特に国境と接した地域に無用の緊張状態を作り出します。今まで、互いの立場をわきまえて、友好的な隣人として共存共栄で過ごしてきたのに、定住外国人の地方参政権の成立がかえって、その地域を戦渦に巻き込んでしまう危険をはらんでしまうのです。

 韓国人の中には、対馬が韓国領だと言っている人がいます。
 事実、今の対馬は韓国人旅行客が来ないと成立しないほど、韓国経済に依存した島になっています。
 それに韓国資本が既に対馬の多くの土地を取得しています。特に問題なのは自衛隊基地周辺の土地を取得していることです。
 このような現実を目の前にしても尚、定住外国人の地方参政権を与えるべきだという考え方に、私は納得できないのです。


2009年04月27日