田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

熱狂的ファン

週刊ダイヤモンド 4/25 P38
大前研一「緊急提言 売れない時代だからと言って“値下げ”してモノを売るな!」より

「熱狂的」というキーワードがもう一つ意味することは、価格を維持できると言うことだ。
 代表例がポルシェだ。ポルシェのユーザーには、「911じゃないとクルマじゃない」などという偏った人がいる。こういう商品は安く売る必要がない。高い利益を上げるポルシェは世界最大の時価総額を持つフォルクスワーゲンの株を徐々に買い増しして、ついに傘下におさめてしまった。GMとトヨタ自動車が大赤字、という環境の中でポルシェが世界最強に躍り出たことの意味は大きい。すなわち、販売台数が10万台に満たない小さな会社が、630万台の大会社を制したのである。

(その後、フォルクスワーゲンの株式取得に伴う資金負担で、ポルシェの資金繰りが悪化。買収に伴う両社対立の解消を図るため、共同経営による新会社設立となった)
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熱狂的ファンをいかにして獲得するか。これはどのビジネスにおいても共通命題となりましょう。

 例えば、東京ディズニーランドは、リピーター率97%と言われています。同じ人が何度も行くことによって、客としての延べ人数は、飛躍的に高まるわけです。

 同様に熱狂的なアニメファンは、TV放送時では、どんなに視聴率が低くても、その作品に惚れ込めば、DVDは買う。劇場版は見に行く。それも何度も見に行く。細かい設定資料集を買う。マンガも買う。ゲームも買う。小説も買う。最後に、プレーヤーも持っていないのに、Blu-rayさえも買うわけです。(笑)

 (「交響詩篇エウレカセブン -ポケットが虹でいっぱい」という映画を新宿で見てきました。たくさんのファンが見に来ていました。当然、これからの私は「天元突破グレンラガン螺巌篇」も「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」も見に行きます。)

 どれも共通して言えることですが「大衆の支持」を当てにしていません。
 一部の強烈な熱狂的ファンを相手にしているだけなのです。

 本当は良くないかも知れないのでしょうが、政界も同じではないでしょうか。

 地縁血縁利権・組合組織・宗教団体・イデオロギーなどなど、特定のキーワードで結びついた熱狂的ファンが、政治を動かすのです。

 よく選挙では、こんな事を言われます。単なる支持者10名よりも熱狂的な支持者3名が火の玉となって動き回れば選挙は勝てると。

 これに習って、私も狭くて深い主義主張によって、熱狂的支持者を少しでも増やせたらと思っています。

 さて余談ですが、東京ディズニーランドに代表されるように「かわいい」が、日本において大きなビジネスにつながるとの先見性があった書籍を推薦しておきます。

島村麻里「ファンシーの研究-『かわいい』がヒト、モノ、カネを支配する」文藝春秋 1991年


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2009年05月10日