田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

t_ken

日刊田中けん

異説:男女平等論

遙洋子のエッセイから引用する。
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 「年収4000万以下の男性とは結婚しない」と豪語していた医師でありタレントでもある女性が、「やっぱり、お金より愛」と言って結婚した。
・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
 「お金より愛」という選択は、世間がホッとする着地となったが、果たしてそうだろうか。
 彼女がしてきた発言は少なくない女性たちが胸に秘める本音である。
・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
 「私は美人」もまた、なかなか女性が言えない乙女心だ。
・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
 化粧品市場は「私ブス」と思う女性がたくさんいるから充実しているのではない。「わ。美人」と思いたい女性たちの、華やぐ感情の市場と言っていい。
・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
 腰を低くして「結婚できないんです」「こんな私でよかったらどなたでも」と負けを認めていても独身は生きにくい。ましてや、「私は美人、年収4000万以下はだめ」と豪語する独身への風当たりは小気味よく激しかったはずだ。
・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
私が最近気になる記事は、世界経済フォーラムが今回出した世界各国の男女平等の度合いを指数化した結果だ。
 これは「ジェンダー・ギャップ指数」といい、政治・経済への女性の参画機会などを問うものだが、日本は世界130カ国中98位で、先進国では最下位だということ。
 アジア諸国では日本より上位に、タイ(52位)、中国(57位)、ベトナム(68位)シンガポール(84位)、インドネシア(93位)などがある。
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 ここで語られているジェンダー・ギャップ指数についてインターネットで調べてみた。
 この指標は、経済分野、教育分野、政治分野、保険分野の4つの分野から成り立っている。
 保険分野について言えば、その細目は、平均寿命の男女比、出生時性比になっている。
 この保険分野であっても、日本は37位だという。
 ちなみに、教育は69位。経済は97位。政治は94位だという。

 ところで、保険分野であるが、平成20年における男性の平均寿命は79.29年、女性の平均寿命は86.05年となっている。
 出生時性比は、俗に男:女は、11:10~104:100このぐらいの推移である。
 若干男性の方が多く出生している。ただし、この現代日本において、男児待望説により、女児の生命が誕生と同時に、または誕生以前に「間引かれている」などということは、想像できない。つまりここには差別などはない。

 細目に該当する数字見る限り、著しく女性が社会的に不利な扱いを受けいるとは思わない。むしろ平均寿命だけを見ても、男性こそ、生きにくいのが現代の正確な見方である。
 それにも関わらず、保険分野における日本の順位は37位であるという。この様な順位の付け方は、男女平等を目的とした指標ではなく、女性がどれだけ優遇されているかどうかを持ってして順位付けされているのではないだろうか。
 男女平等が実現した社会、または女性上位が実現した社会は、等しく1位であるべきなのに、日本のような男女逆転したような国であっても、まだ37位なのである。
 36位以上の国というのは、どのような条件で上位にランキングされているのか、わかったものではない。
 この様なランキングでは、今でさえ、男性は女性よりも短命であるが、もっともっと男性が短命になった方が、比較順位で言えば、上位にランキングされるのではないだろうか。極端に女性の出生数が多く、男性の出生数が低い方が、上位にランキングされるのではないだろうか。
 それではたして、そのような社会は当の女性が望むような社会であるといえるのだろうか。

 この1点だけを見る限り、この指標はどうもおかしい。というか怪しい。

 遙洋子のエッセイではないが、女性の本音とはまことしやかに不可解である。
 最近、こんな話を聞いた。
「男女平等」を言い出す男ほど、社会的地位が低い男である。この様な仮説である。
そんな社会的地位が低い男よりも、「男女平等」は言わないが、社会的地位が高い男性の方が、女性から好かれるという事なのだ。

 もちろんこの様な事を言い出す女性であっても、男尊女卑が良いなどとは思っていないだろう。しかし、女性が男女平等を叫ぶのならばいざ知らず、男性が言う男女平等論は、本能的に「怪しい」と何人かの女性たちは感づいているのかも知れない。
 確かに何から何まで男女平等に成ってしまった場合、それでは生きにくいと思う女性がいることも事実だろう。

 そのような女性は、男女平等よりもむしろ、「お姫様扱い」をきっと望むに違いない。つまり平等では困るのである。

 男女平等を言い出す男性は、さも女性に対して理解がある男性であるかのような幻想はもう止めよう。当の人たちは、とっくにそんな事は望んでいないのである。

 金と愛情。この2つを潤沢に与えてくれる男性にこそ、現代の女神は微笑むのである。


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2009年08月21日