田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

民主党よ、おまえもか

 民主は「横暴、暴挙」 みんなの党の渡辺氏も怒り心頭
10月22日21時24分配信 産経新聞

 みんなの党の渡辺喜美代表は22日、国会内で記者会見し、臨時国会での鳩山由紀夫首相の所信表明に対する代表質問を民主党から拒否されたとして「議会制民主主義に反する横暴、暴挙だ」と怒りをぶちまけた。

 みんなの党は、先の衆院選で「政権交代」を掲げ、5議席を獲得、特別国会の首相指名では鳩山氏に投票した。しかしその後は、民主党からの連携の呼びかけを拒否したり、日本郵政新社長人事を「渡りそのもの」と批判したりと、「是々非々」できた。

 民主党は拒否した理由を「(みんなの党の)申し入れが遅かった」としている。しかし、渡辺氏は「嫌がらせだと受け止められてもやむを得ない。われわれの言論が民主党には一番嫌なのだろう」との見方を示した。

 民主党は、参院でも自民党議員が務めている内閣、文教科学両委員長のポストを明け渡すよう要求。22日には民主党の平田健二参院国対委員長が自民党の鈴木政二参院国対委員長に26日の参院本会議で両委員長解任決議を提案する方針もちらつかせた。

 野党時代の民主党は、自公連立政権を「数の横暴だ」と批判していたが、与党になった途端に「数の論理」で押し通し始めたようだ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091022/stt0910222119011-n1.htm
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 「公正」とは、自分と相手の立場が変わったとしても、考え方に変わりがないことを言います。
 今回の場合、民主党は野党時代、少数者であるが故に、自民公明連立政権の議会運営を「数の横暴だ」と批判していました。しかし、自分たちが選挙によって、政権政党になった途端に、自分たちが「数の横暴」を行うことによって、少数者が発言する機会を奪ってしまったのです。
 つまり、このような対応を「公正」とは言いません。

 なぜ「公正」が実現されないのか。その理由は組織にプリンシプル(原理・原則)が確立していないからです。原理原則に対する共通意識が組織人にないからです。だからこそ、常に「自分たちにとって何が得で何が損か」という場当たり的な判断基準で動いてしまい、原理原則が忘れ去られてしまうのです。

 原理原則とは、損得で動く規範ではありません。苦楽で動くべきことでもありません。むしろ「理想の実現」という崇高な目的意識によって、時に生物的な欲求にさえ反する覚悟が無ければ、貫くことができない信条です。

 江戸川区議会では、自民党・公明党の独善によって、少数会派は発言の機会を極端に制限されています。なぜそうなるかと言えば、その方が自民党・公明党にとって得だからです。自分たちだけは充分すぎるほど発言の機会を得ておきながら、自分たち以外の少数者に対しては発言の機会を与えないこと、議会活動をさせないことが、自民党・公明党の得点になると思っているからです。既にこの様な考え方が横行している議会運営がされている時点で、江戸川区議会は、暗黒議会であり、差別議会であると言えます。
 その差別されている対象として、江戸川区議会では少数会派に属している民主党も入っています。私と同様に江戸川区の民主党もまた、少数者の悲哀を味わっています。

 同じ民主党とは言っても、国会と地方議会とでは、別人が行っているので同一視はできませんが、その民主党は、国会においては第1党の政権政党となって、今度は少数会派の発言の機会を奪ってしまいました。

 殴られた者は、殴られた経験があるからこそ、殴られた者の痛みがわかる。
 つまり、少数者の経験があるからこそ、少数者の立場の辛さを理解することができると私は思うのです。政治家にとって、ずっと与党であることは、野党の体験をしてこなかった、つまり野党の立場を理解できないことにつながります。またずっと野党であったならば、逆に与党の立場を理解することもできないのです。政治家が、時には野党になって、時には与党になって、それぞれの立場を体験して知るからこそ、そこに何が「公正」かを知ることになるのです。
 だからこそ、政権交代は、政治の世界に必要不可欠なのです。

 江戸川区議会では、政権交代とでも言うべき、自民党・公明党が少数者になるような経験を議員がしてきませんでした。多数派しか経験してこなかった江戸川区議会の自民党や公明党の議員さんたちが、独善的になってしまうのは、民主主義に対する根本的な理解不足と少数者になったことがないという経験不足が原因なのです。国会において少数者の経験もある民主党の議員さんたちには、だからこそ期待も込めて、民主的な議会運営をしてもらいたいと思っていましたが、結果として、少数者を排除する国会運営をしている状況では、あまり多くを望めないのではないかと軽く失望しています。

 議会における少数者に対して、充分すぎるほどの発言機会を与えることは、議会制民主主義の根本とも言えることです。ここをおろそかにして、民主主義は成立しません。
 我が江戸川区議会とは、「多数決」の一つ覚えしか知らない人たちが議員となっている、恐ろしいほど、民主主義が成立してない議会と言えましょう。

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2009年10月23日