田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

新しい陳情審査の進め方について

 陳情とは、日頃国民が思っている意見や要望を行政に反映させるため、議会に議会に対して施策の実現を要望する制度です。


 江戸川区議会では、様々な陳情者からの要望を委員会単位で対応し、審査しています。


 最近、私は、選挙のスローガンのような「区民の意見を議会に届けます」ではなく、「区民が直接参加できる議会を作ります」の方が、より民主的な議会だろうと確信しています。


 その場合、陳情者も積極的に陳情審査に加わるべき対象者だと考えます。


 しかし、現状では、陳情審査にあたって、審査に関わっているのは、議員・役所の職員・およびお世話係としての区議会事務局議事係の職員です。陳情者は、仮にその場にいても、傍聴者としての扱いしかされず、黙って審議の成り行きを見ているしかありません。


 果たしてこれでよいのでしょうか。審査する委員の一人として言えば、陳情者に対しては、その思いを陳情原文という紙に書かれた文章だけでなく、直接その訴えを聞いてみたいのです。また陳情者に対する質疑応答によって、陳情原文だけではよくわからないことも、直接陳情者に対して問いただしてみたいという気持ちがあります。
 それに陳情者にとっても、様々な議論がなされるにあたって、その場で事実誤認などがあれば、訂正したり、新しい資料を委員各位に配布して、見てもらったりすることもできるはずです。


 しかし、そのようなことが現状ではできていません。


 区民による政治への直接参加というと、何か直接民主主義的なイメージを持ち、とても現実的ではないと思う方が出てくるかも知れません。確かに、毎回、毎回、様々なテーマにおいて、区民全体の意志を確認する作業などはできませんが、その問題について、興味関心を持つ区民ならば、議員と一緒に議論の場において、話ができるぐらいの自由さが、議会にあっても良いと思うわけです。


 そのような主旨で言えば、委員会にあっては、陳情者席という席を常設し、陳情審査事に、陳情者本人とその関係者の二人ぐらいが座れるような場所を確保してはどうでしょうか。


 硬直化した議会では、前例を踏襲してばかりで、新しい試みを積極的に取り入れようとはしません。しかし、何が区民にとって良いことなのかを考えた場合、より多くの区民が、興味関心のある問題について、直接話ができる場を、議会自らが設定すること、それも議会人としての仕事なのではないかと思います。


 民主主義の世の中なのです。より多くの人たちが参加できる区民の直接参加を保証した「開かれた議会」を作ることによって、区民一人一人の政治的権利は保障されます。
 政治は、みんなの議論によって、作り上げていくものです。



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2009年11月11日