田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

興味があることと、好きであることは違うこと

 私も含め、ほとんどの人にとっては好きであることと、興味があることは等しいことが多い。好きだから興味を持つ。好きじゃなければ興味を持たない。
 でも、この解釈は正確とは言えない。好きではないことに対しても興味を持つこともあれば、好きなのに興味を持たないこともある。


 何を言っているのかピンと来ない人のために例を挙げてみよう。
①ガン撲滅のために、年がら年中ガンのことを考えている医者は、果たしてガンのことが好きなのだろうか。
②同じく、ゴキブリ駆除のために、ゴキブリのことを年がら年中考えている人は、果たしてゴキブリのことを好きなのだろうか。


 政治家の興味関心とは、多岐にわたる。その中には興味関心がある分野もあれば、無い分野もあろう。
 逆説的になるが、興味関心がある分野とは、その対極とも言うべき主張や分野をも同時に関心の対象とすることによって、自分が専門とする分野の理解につなげることができる。


①平和問題に興味関心があるので、軍事情報に強くなる。
②福祉問題に興味関心があるので、無駄遣いや予算削減について注目する。
③公共事業の無駄を無くすため、公共事業について詳しくなる。


 一見すると自分と考え方が違う主張にも興味関心を持とうとするのは、自身がより正確な判断をするための一助になると考えるからだ。そこには自由な発想による自由な立場が確保されていなければならない。


 現在の江戸川区議会のように、「既に答えありき」という議会運営では、立場が決まっているので、新しい意見や違った考え方を、多数派をしめる議員達が、聞こうとも、触れようともしない。これでは、「正しい判断」はできない。より大きな責任も持つ者は、自分の意見と違っていたとしても、常に違った意見に耳を傾け、それを自己の判断の検証に使い、自己の中で、自分の考えを批判的に見つめ、何度も見つめ、そして残った考え方に従って動くことが求められる。


 今、江戸川区議会が陥っている“議会としての未熟さ”とは、一人会派を締め出して、多様な意見を最初から、発言させようとしないことにある。議員がそれを理解しないのは仕方ないとしても、それを聞いている区民に対しても同時に、情報を提供しないようとしている。


 この様な議会運営が改まるためには、まず何よりも自民党・公明党が2/3を占めて、少数意見を尊重しない議会構成を早急に変えていかなければならない。
 例え好きではない主張であっても、その主張に興味関心を持ち、少なくとも発言する機会は保障する議会が、これからの江戸川区議会の姿になることを、私は望んでいる。


2010年05月14日