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日刊田中けん

大人の国民新党と子どもの社民党

亀井氏、閣僚辞任へ 郵政法案見送りで 連立維持の方針
2010年6月11日1時35分 asahi.comより


 国民新党代表の亀井静香・郵政改革担当相は11日未明、菅直人首相が今国会での郵政改革法案の成立を見送る方針を決めたことを受け、閣僚を辞任する意向を固めた。一方、国民新党は党所属国会議員による会議を開き、連立政権には残る方針を決めた。


 亀井氏は11日未明、東京都内での記者会見で「代表である私は、今国会で(郵政改革法を)成立させる約束を履行させられなかった責任をとる。閣僚から出るということを、民主党の枝野(幸男)幹事長から首相に伝えて欲しいと言った」と述べた。


 これを受け、菅首相は亀井氏との間で、連立維持、郵政改革法案を参院選後の臨時国会で速やかに成立させる、菅首相と亀井氏が郵政改革法の必要性について国民に伝えていくことなどで合意した。


 国民新党は連立離脱はせず、松下忠洋・経済産業副大臣、長谷川憲正総務政務官は留任する。亀井氏は会見で、求められれば後任の閣僚も国民新党から出す方針を明らかにし、自見庄三郎幹事長を推す考えを示した。
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 5月29日の日記でも社民党を批判したが、今回も社民党批判である。それは、国民新党との対比によって、より明確に社民党がどれだけ「政治に影響力を与えない政党」なのかを浮き彫りにさせる。


 逆に私は国民新党の対応を高く評価する。国民新党の政策を評価するのではない。国民新党の立ち振る舞いを評価する。


 国民新党が何よりも強く求めてきた郵政改革法案は、今国会で成立することが難しくなった。その責任を取って亀井大臣は責任を取って辞任する。しかし、連立政権を維持するため、別の人間を閣僚に送り込む方針をとる。ベストな対応だ。


 私がつくづく残念に思うのは、なぜ社民党が同じような立ち振る舞いをできなかったのかということだ。福島代表は大臣を辞める。しかし、別の社民党議員が閣僚に入って、連立政権は維持する。普天間の問題は、もっと時間をかけて、粘り強くアメリカとも民主党とも交渉していく。そのような選択をなぜできなかったのかということだ。


 一言で行ってしまえば、社民党とは、気に入らなければぷいとその場を立ち去ってしまう子どもの立ち振る舞いだ。国民新党は、気に入らなくても、その場から簡単には立ち去らない大人の立ち振る舞いだ。
 果たして、政治に影響力を与えることができるのは、前者なのか、後者なのか、どのような政党なのだろうか。


 私は社民党が、真に普天間の問題を解決したいと思うのならば、選挙が終わってからでも遅くないので、民主党に頭を下げて、連立内閣に入れてもらい、粘り強く交渉していくだけの“忍耐力”をもって政治にあたって欲しいと思う。
 普天間の問題を何とかしたいという沖縄県民の純粋な気持ちを実現しようとして、同様に純粋すぎる社民党のような政党では、政策実現能力はゼロだと言いたい。志の高さに比べ、つくづくもったいない。その行動原理とは、私からすれば、真に沖縄県民のためではなく、参院選挙を目前にして自分たちの議席確保のための“えーかっこしー”にしか見えないのだ。


 かつて社民党は、非自民連立政権を崩壊へと導き、そしてまたここでも、非自民である民主党政権をも崩壊へと導こうとしている。しかも、それに対する反省を全くせず、今もって自分たちは正しかったと総括するのであろう。


 この様な政党とは、実際に政治を動かす力にはなり得ないと私は判断する。個別には良いことを言っている政党だと、社民党を思うからこそ、私はつくづく愚かな政党だと思う。社民党には、もっともっと賢く、したたかな政党へと成長して欲しい。


2010年06月12日