田中けんWeb事務所

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日刊田中けん

日本は中国に「制裁」をしないのか。

中国、ノルウェーに次々「制裁」 ミュージカルも中止
2010年10月13日11時8分 asahi.comより


 【ロンドン=伊東和貴】ノーベル平和賞が中国の人権活動家、劉暁波(リウ・シアオポー)氏に決まったことを巡って、中国がノルウェーへの「制裁」措置を次々と繰り出している。訪中したノルウェーの閣僚と中国政府高官の会合を取りやめたのに続き、12日には、北京で来月催されるノルウェー人歌手のミュージカルを中止に追い込んだ。制裁が文化交流にまで発展した形だ。


 このミュージカルは「ある晴れた夜」と題し、ウェブサイトによると、肺の難病を抱えたノルウェー人マラソンランナーと足の不自由な中国人男性の友情を描いている。実話に基づく物語で2005年にも中国で上演され、今年は11月1、2日に北京で予定されていた。ノルウェーの著名な歌手に加え、中国のオーケストラやダンサーも演じることになっていた。


 ミュージカルの作曲者は「中止は(劉氏への)平和賞に対する罰で、ノルウェー人は中国で演じてはいけないと(中国当局に)言われた」とロイター通信に語った。


 平和賞を選考するノルウェーのノーベル賞委員会は政府から独立した存在。ノルウェー側は、その事実を何度も強調してきた。


 しかし、中国政府はここにきて、ノルウェー政府の複数の高官が劉氏の授賞を祝福する発言をしたことも問題視。ノルウェーのバルグハンセン漁業・沿岸問題相と、漁業と食の安全を担当する2次官との間で13日に予定されていた会談をいずれも中止にした。
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 中国の正体がどのような国なのかという報道が、連日のように流れている。
 それなのに日本をはじめ、アメリカさえも中国の顔色をうかがって、言うべき事を言っていない。
 当の中国は、自分たちの蛮行を反省するどころか、逆ギレし、今やノルウェーに対して「制裁」を加えるような国になった。


 孔子の言葉を紹介する。
 子曰、非其鬼而祭之、諂也、見義不為、無勇也。
[口語訳]先生(孔子)がおっしゃった。『自分の祖先(家)として祭るべきでない神(精霊)を祭るのは、へつらい(卑屈)である。人間として行うべきことを前にしながら、行わないのは臆病ものである(勇気がないことである)。』


 この言葉から、日本では広く「義を見て為さざるは勇無き也」と教えられたのである。


 尖閣諸島が我が日本の領土だと、真剣に思うのであれば、中国から「尖閣諸島は中国の領土だ」と言われたら、断固抗議しなければならない。ヘラヘラして、自ら媚びへつらって、会談を求め、中国様のお怒りを静めてもらい、国益よりも日中友好を第一に考えてしまう。そんな本末転倒な対応が「大人の対応」なのだろうか。
 本来ならば、ここでこそ強く中国に対して抗議すべきなのだ。または中国に対して、ノーベル平和賞受賞を最大限祝福してさしあげるべき時なのだ。

 今の日本が為すべきことは、日中友好などではない。中国の蛮行を非難する。尖閣諸島に自衛隊を派遣する。海保の装備を充実させる。領海侵犯した中国船籍については、逮捕も含め毅然とした対応をする。そして何よりも、中国に対して、媚びへつらうような態度を示さず、自ら進んで会話を求めないことである。
 今、日本の足元が見られている。日本は自ら行うべきことを自分の問題として、淡々と行えば良い。尖閣諸島が日本の領土ならば、そこにヘリポートを作ろうが、自衛隊の基地を置こうが、日本人が往来しようが、何ら問題ないはずだ。


 最後に、『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』で有名な、反ナチス活動で知られるマルティン・ニーメラーによる詩を下敷きにして詩を作ってみた。原典はとても味わい深い詩なので、是非ご自身で探して読み込んで欲しい。


 中国が最初、「尖閣諸島は我が領土だ」言って、不法侵入したとき、私は何もしなかった。
 私は尖閣諸島に興味がなかったから。


 中国が尖閣諸島を武力で占領したとき、私は何もしなかった。
 私は尖閣諸島に住んでいなかったから。


 中国が沖縄を占領したとき、私は何もしなかった。
 私は沖縄に住んでいなかったから。


 中国がついに日本を占領したとき、私は日本人だったから行動した。
 しかし、それは遅すぎた。


2010年10月15日