田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

菅総理は支持率1%という「拷問」に耐えられる人物か

史上最低の支持率は、竹下内閣の3.9%だ。
竹下内閣は「消費税を導入したい」
この政策1点を実現するために、
3.9%の支持率まで我慢して崩壊した。


では果たして、菅直人総理に、竹下登総理のような“胆力”があるのだろうか。申し訳ないが、それだけの胆力があるとは、私には到底思えない。
支持率1%ということは、側近も含めて、ほとんどの日本国民は誰も菅内閣を支持しないと言うことだ。当然、毎日のように、“辞めろ。辞めろ”の大合唱である。普通の人間ならば、とてもではないが、この大合唱に耐えられない。

野党をはじめ、マスコミからも、同じ政党の仲間からも、
“辞めろ、辞めろ”と言われるのである。
これこそ孤立無援。四面楚歌。
それでもなお独立独歩できるほど、
菅直人総理とは意志の強い人なのだろうか。

支持率1%とは、そこに至る過程も含めて、
内閣にとっては、拷問を受ける覚悟があるということだ。
菅直人総理は、拷問を受け続けても、“それでも私はやってない”
いや、“それでもわたしはやり抜いてみせる”
そう言い切れるだけの人物なのだろうか。

奇兵隊内閣というネーミングからしても、
1%でも辞めないという言い方は、
単なる格好つけの発言にしか聞こえない。
本当に、そんなことが常人にできるというのだろうか。

更に、支持率1%になっても辞めないのは、何をしたいから辞めないのか。前述したように竹下総理は消費税を導入したいから、辞めなかった。
では、菅総理は“何をしたいから”総理大臣を辞めたくないのだろうか。


その“何をしたいから”の部分が全く見えてこない。
外国人参政権を通したいからなのか、
子ども手当てを通したいからなのか、
高速道路の無料化を実現したいからなのか、
高校無償化を実現したいからなのか、
私の主義主張とは関係なく、
とにかく、「この政策さえ通れば、内閣が崩壊しても構わない」という
法案成立と刺し違えるだけの情熱が感じられる政策が、1つもない。


支持率が10%を切っても存在した内閣は、数多くない。
もし真に支持率1%になっても、
内閣を持ちこたえさせることができたのであれば、
その鈍感力は、竹下登氏を超え、驚嘆に値する。
尊敬に値する。
 
さて、これからは、支持率何%で辞任なり、解散なりに追い込まれていくのか、それがこれからの菅内閣の見所となる。
イバラの道は覚悟していることだろう。
個人的興味関心としては、支持率1%を実現した内閣として、
菅内閣には、竹下内閣の記録を破って欲しい。


有言実行内閣とは、よくいったものだ。
逆境において、それがどれだけ人智を越えていることか、
また困難の中でも実現できるのかどうか、
まずは、お手前拝見させていただきたい。

支持率1%でも辞めないという意味は、
内閣不信任案が可決されない限り、
辞任はないと言い切ったということだ。

その有言実行ぶりを、身を以て証明していただきたい。
同時代的記憶として、支持率1%を、是非見てみたい。


2010年11月29日