田中けんWeb事務所

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日刊田中けん

石出信二区議会事務局長のおかしな答弁について

 5月10日(火)と5月11日(水)の2日間に渡って、拡大幹事長会が開かれた。会議中に行われた石出事務局長の答弁が、議員一人一人に対して平等に接すべき区職員のあり方としては、極めて不適切であったので、区民に報告する。
 
 拡大幹事長会における最大の争点は、交渉会派の人数を何名にするかということだった。これは以前の日記でお伝えしたとおりである。
 交渉会派の議題は、もめることが避けられない状況だったので、まずは比較的同意が得られやすい議題を優先して話は進められた。
 事務報告として、淡々と区議会事務局から説明があった。
 
① 区民から区議会事務局に送られてきたメールについて
 選挙が終わってから、これまでの間に、5通のメールが届いたとの報告があった。内容的には、ほぼ似たような内容であった。
◆予算特別委員会・決算特別委員会に、全ての議員を出席させるように。
◆交渉会派の人数を、現状の4名から3名以下に下げるべき。
◆交渉会派以外の幹事長であっても、議会運営の意志決定に関わるべき。
 事実の報告だけならば問題はないのだが、石出事務局長は、その時、以下のようにも発言している。
 
「ある議員のホームページ上で、この様な内容で区議会にメールを送ってくれるように頼んだ結果、同種のメールが来たのだと考えられます」
 この一文が余計な発言だ。
 つまり、この様な発言の意図を詳しく説明すると、
「とある区議会議員のホームページの記載によって、煽られた結果、区議会に届いたメールなので、これは取るに足らないメールです」
 この様な意図を持って発言されたとしか、私には思えない。


 既にこの発言自体が、区職員が行うべき「事実の報告」ではなく、「憶測発言」である。
 どの議員が何をホームページ上で発言していようが、区民のメールとは関係ない話だ。議員は個人名を出して、個人の責任で発言をしている。何か問題があれば、それは全て議員個人が負うべき問題である。
 「ある議員」とは誰のことなのか。私のことなのか、それとも別の誰かのことなのか。事実を把握しているのであれば、ハッキリどの議員がそのような行動をしたのか言えばいい。ただし、それは拡大幹事長会で話すべき話題なのか。また「ある議員」が発した情報が、何故、区民に影響を与えてメールが区議会宛に来たと言い切れるのか。
 百歩ゆずって、「ある議員」が区民にメールを出してくれるように頼んだ。その要請を受けて、区民が区議会宛にメールを出した。そこに関連性があったとしても、それ自体に、何の問題があるというのだろうか。
 まるで、区民が区議会事務局宛にメールを送ること自体に、問題があるという意味での発言なのだろうか。石出信二区議会事務局長の真意がわからない。
 このような憶測かつ、まるで区民からメールが来ること自体に問題があるかのような発言は、区議会事務局長として、それこそ大いに問題では無いのか。
 ご自身では、単に事実の報告のみを心がけているつもりかも知れないが、それを聞いている側は、必ずしもそうとは受け取らない。「私は事実だけを報告している」と思っているのかも知れないが、実際は、(事実+本人の隠された意志)という形で、区職員が発言すれば、それは区職員による政治介入であり、越権行為である。厳に慎まなければならないことなのだ。
 
※もし、私の文章を読んで、「田中けんの言うことはその通りだ」と思う区民がいましたら、「石出信二区議会事務局長は、事務局長という職責を逸脱して、おかしな発言をしている。事務局長は、どんな意図で、そのような余計な発言をしたのか」とのメールを区議会事務局宛に送って、公式回答をもらってください。


https://www.gikai.city.edogawa.tokyo.jp/cgi-bin/contact.cgi?mail=gikai
 
 だいたい推測で物事をいうなど、慎重な対応が求められる区職員がするべきではない。ましてや1年生職員というわけではなく、長年職員を経験してきた区議会事務局長の発言である。議員の発言であっても、会議中の推測発言は、一蹴され議題として取り上げられないケースもある。事務方の資質を大いに欠く行為であり、大いに反省すべきだ。
 
② 議事日程について
 今後行われる区議会の日程案について報告があった。
◎ 第1回臨時会 平成23年5月24日(火)
◎ 第2回定例会 平成23年6月28日(火)~7月8日(金) 会期11日間
  6月28日(火) 本会議
  6月29日(水) 議事整理  ←休会
  6月30日(木) 一般質問
  7月1日(金)  一般質問
  7月2日(土)  休会
  7月3日(日)  休会
  7月4日(月)  総務委員会(議案審査)
  7月5日(火)  各常任委員会(総務以外の委員会)
  7月6日(水)  議事整理  ←休会
  7月7日(木)  議事整理  ←休会
  7月8日(金)  本会議最終日
◎ 第3回定例会 平成23年9月27日(火)~10月27日(木) 会期31日間
   (詳細なる日程案は省略)
 
 この様な議会日程案で、ご了承いただきたいとの申し出が事務局長よりあった。これを見る限りだと、第2回定例会も第3回定例会も、一般質問の日数は2日間になっている。これは、これまで一人会派の議員として、充分に質問できなかった立場としては、とても納得できる日程ではない。
 何よりも、一人会派が質問できないのは、このような一般質問の日程が2日間という短期間に限られているからこそ、できないのであって、これを3日間、4日間にすれば、一人会派の議員にも充分質問時間は与えられるのである。だからこそ、この様な日程をすんなりと認めることは、私にはできない。

田中けん「座長、私はこの日程案を了承しません」
 なぜ了承できないかは、前述したとおりの理由である。その場では、その説明を、私はした。
 それに対して、区議会事務局は、様々なスケジュール的な厳しさを事実として報告した。区長の予定が、こうなっている、土日は休会、この日は、別の予定があって、開会が難しいなどなど、今回提案した定例会の日程案がベストかつ、それ以外は難しいという見解を示した。
 そこで私は確認した。
田中けん「これはあくまでも、日程案ですよね」
石出局長「そうです」
田中けん「だとするならば、この日程案を決めるのは、ここに集まった議員さんたちの権限であって、事務局の決定事項ではない。事務方として、物理的に日程を移動するのが難しいと言う見解はわかる。しかし、最終的な決定権は、議会にあり、議員の判断によるものでなければならない。だからこそ、事務局が発言するときは、『物理的な変更は難しい』という見解が、政治的な影響を与える意図がないことに注意して、慎重に発言しなければならない。そうでなければ、『物理的に難しい』ということを持ってして、議員の発言に無用な圧力をかけているようにも聞こえるではないか」
 私は続けて発言した。
田中けん「だから、事務局長が説明する日程案は、あくまでも日程案であって、『最終的には議員さんたちがお決めください』という謙虚な姿勢がそこに無ければ、事務方としてはダメなんですよ。今の局長の説明では、そのように聞こえない」
 ここでも、私は事務局長の、日程案を既に決定事項でもあるかのように取り扱う、議員判断に圧力をかけるかのような報告の仕方について注意した。


③ 区議会議員に対する接遇について
上田令子議員「私は、事務局の対応で不愉快な思いをしたことがあります」
高木ひでたか座長「局長、どうですか」
石出信二局長「私たちは、精一杯やっています」
田中けん「座長」
高木ひでたか座長「田中けん幹事長」
田中けん「局長、それは違うでしょう。精一杯やっているからいいってものじゃない。行為の主体と客体の問題です。今、上田議員から、『不愉快な思いをしたことがある』との報告があったじゃないですか。なぜそれを真摯に受け止めない。『我々は精一杯やっていますが、もし仮に不愉快な思いをさせてしまったとすれば、それは誠に申し訳ないことであります。以後気をつけますので、是非お許しください』なぜ、このような発言ができないのか。もし私が局長ならば、この様に発言するが、どうですか」
 石出局長は、私の目をじっと見て、黙っていた。
結局、上田議員に対する謝罪も無ければ、以後このようなことがないように気をつけるという発言もなかった。

 区議会事務局長というお仕事は、精一杯やっていれば、特定の議員に対して、無礼な振る舞いをしたとしても、無条件で免罪される職業だというのだろうか。
 拡大幹事長会での、発言内容を聞いて、是非、区民1人1人の判断を仰ぎたい。


 以上


2011年05月14日