田中けんWeb事務所

江戸川区議会議員を5期18年経験
巨大既存権益組織に斬り込みます!

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日刊田中けん

JR各社は、LCCの登場に対して、何か発言しないのか?

全日空系の格安航空「ピーチ」、共食い覚悟の離陸
      2011/5/24 nikkei.com より


 全日本空輸などが出資する格安航空会社(LCC)は24日、ブランド名を「ピーチ」に決めたと発表した。欧米で高いシェアを持つLCCだが、日本でのシェアや知名度は高くない。東日本大震災に伴う訪日客数減や燃料高などの逆風も吹く。新規客の開拓は全日空にとって大きな試金石だ。


 「初のジャパン・ブランドのLCCとして、日本とアジアの懸け橋になりたい」。LCC「ピーチ・アビエーション」の井上慎一・最高経営責任者(CEO)は同日の会見でこう強調した。


 ピーチは「エーアンドエフ・アビエーション」から同日付で社名変更した。関西国際空港を拠点に2012年3月に福岡、新千歳(札幌)、5月に韓国・仁川(ソウル)に就航予定だ。会見では運賃は明らかにしなかったが、一般的なLCCと同様に大手の半額程度を目指すとみられる。


 LCCは徹底した効率経営で低価格を実現した事業モデルが特徴だ。機内食などの各種サービスを簡略化。使用機材も基本的に1機種に絞り込み、地上の滞在時間を短くしてフル活用する。代表的な米サウスウエスト航空やアイルランドのライアン航空は、米国と欧州の市場でそれぞれ旅客数でトップクラスを誇る。国内ではスカイマークのサービスが近い。


 もっとも全日空のLCC参入について「もろ刃の剣」(業界関係者)と冷ややかな見方もある。国内既存路線の顧客と「共食い」になる可能性があるためだ。欧米でも、米ユナイテッド航空のように一度参入しながら撤退したケースは多い。
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 かつて私は日本国内に存在する赤字空港は、ドンドン廃止しすべきだと発言した。こんな小さな国に、空港が100近くも必要ない。日本にある空港の90%以上は赤字空港である。
 昨今開港した、茨城空港も静岡空港も必要ない。


 この考え方は今も変わっていないのだが、もし日本国内でも、このような格安航空会社(以下、LCC)が飛ぶようになると話はガラリと変わってくる。


 今は、国際競争力をつけるために日本と海外を結ぶ便だけをLCCとするようだが、日本国内もLCCとすれば、日本中を移動する人たちの需要をもっと引き出せるし、JRからも多くの客を奪うことができるだろう。


 かつてJR各社は、高速道路の無料化が議論されたときに、「そんなことをされたら、私たちの会社は経営できなくなる」と言った。フェリー会社も同種の発言をした。
 では、このLCCができて、JRもフェリー会社も何か発言したか。何も発言は聞こえてこないではないか。まだまだ海外線しか飛ばないが、いずれ国内もLCCが飛ぶようになるだろう。いや日本国民の脚を確保するためには、飛ばさなければならないと考える。


 では、その時JRは何か発言するのか。LCCが国内を飛ばないように、圧力をかけて、国民の安価な脚を奪おうとするのか。


 JRとは、まるで東電のように、地域独占型の事業者である。この様な会社が、自分たちの利益を追求するために、公共の利益を無視して、「~は止めて欲しい」などと言うことに耳を傾けてはいけない。


 高速道路無料化では、散々邪魔をされてきたのだ。LCCの路線拡大についても、JR各社が何らかのコメントをしないことには、扱いが不平等ではないか。私はユーザーが差別され続けている高速道路行政が不憫でならない。


2011年06月09日