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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」というライトノベルはとても面白い。面白いとは言っても、私は原作をほとんど読んで無く、その面白さはアニメの感想だ。
だがしかし、アニメが面白かったので、原作は9巻まで買った。積ん読だけど。

舞台が千葉なのも親近感が湧く。
初対面の人から、「住所どこですか」と聞かれて、「東京です」と私は答える。「東京のどこですか」と聞かれたときには、「ディズニーランドの近くです」と答える。すると決まって、「千葉県なんですね」と言う人がいる。
最初に、「東京です」と言っていたのに、もう忘れている。
それでも私は千葉が嫌いじゃない。いや好きだ。
江戸川区が千葉の隣だし、母親は千葉出身だし、母校は千葉大学なので、私を構成する成分の半分は千葉だと言って良い。

さてその千葉県の稲毛高校をモデルにしたと言われているTVアニメの2期が始まった。
今回はその第2話。見どころはたくさんあった。

小町の笑顔。
戸塚の寝顔。
あーしさんのコンビニでの威嚇。
戸部の決意
ヒッキーの割り込み告白
葉山の謝罪。
ヒッキーのやり方を嫌う雪乃。
涙ながら訴える由比ヶ浜。
自分が嫌いな海老名

物語はとても良くできていたのだが、一点だけ理解できなかった。

戸部はどんな気持ちで、海老名に告白しようと決意したのだろうか。好きな人に告白する。戸部の一世一代の決心は、ヒッキーの割り込み告白によって、台無しにされた。
確かに戸部が告白したのでは無く、ヒッキーが告白して、海老名に振られた。
「今は誰ともつきあうつもりはないの」
これで戸部は自分が振られたわけでは無いからノーダメージと本気で感じているのだろうか。万が一を想定して、戸部に振られる覚悟が無かったかと言えば、「無いはずが無い」と、私は信じたい。
その振られるかも知れないという「象徴的死」をも覚悟した人間が、その舞台を横取りされて、ヒッキーの告白後、ニヤニヤ笑って、「俺が振られる前に、(海老名が誰とも付き合う気が無いという)気持ちがわかって良かった」などと言って、自分を納得させる気持ちが理解できない。

もし私が戸部の立場だったのならば、その場でヒッキーを殴りつけていたかも知れないし、殴りつけないまでも大声で「ふざけるな~!」と叫び、ヒッキーに詰め寄ったであろう。
これまでヒッキーは、「戸部と海老名をくっつけて欲しい」という戸部の依頼を受けているし、戸部が海老名に告白することも知っていた。
しかし、それは同時に海老名からは「戸部の告白を未然に防いで欲しい」ひいては、男性陣と女性陣の今までの関係性を保って欲しいという依頼もあった。
ヒッキーは相反する二つの依頼を受けた。ただ、どちらかと言えば、現状維持を望む海老名の依頼を重視した。それは海老名だけで無く、あーしさんや葉山の願いでもあったからだ。戸部の依頼が実現不可能と判断したヒッキーは、戸部の気持ちが最小限の傷つきで済むように、戸部に先んじて、戸部の目の前で嘘の告白を海老名にしてしまった。

「ずっと前から好きでした。俺と付き合ってください」

空気が凍り付いた。
その時、戸部は何を考えたのだろう。何を思ったのだろう。
きっと戸部はヒッキーの真意を理解していなかったに違いない。それにしても、ヒッキーの海老名に対する告白を聞いた後も、あの場面でヘラヘラしていた戸部が、私には信じられなかった。その程度の決心だったのかと、情けなくもなる。同時にもし私が戸部の立場ならば、ヒッキーの行動を、決して許しはしないだろう。

話は変わるが、この様なたとえはどうだろうか。
特攻隊員が死を覚悟して飛び立とうとしたとき、機体の不調で飛び立てなかった。または自分が乗るはずの機体が別の誰かに乗られてしまい、自分自身は飛び立てなかった。
その時、その特攻隊員は、「死ななくてラッキー」と思ったのだろうか。
「生き恥をさらす」
死んでいった数多くの戦友のことを思えばこそ、飛び立てなかった自分自身のふがいなさを責め、私ならば自決するかもしれない。
または「死を覚悟したのに、なぜこの機体は飛ばないのか」と不調の機体を大いに責めるかもしれない。
はたまた自分の機体に乗り込んで、旅立っていった戦友を大いに責めたかもしれない。

戸部の「死をも覚悟した人間の行動」があまりにも軽すぎて、涙も出なかった。

海老名に対する思いはその程度なのか戸部。しっかりしろ!