私が高校生時代、友人からバイトを紹介して欲しいと頼まれたことがあった。私は自分が働いていたバイトを紹介した。 私は友人と一緒の職場で働いた。しばらくしたら職場の上司と友人がトラブルとなった。 友人がその職場を辞めた後、私に苦情を言った。
「全くとんでもないバイトを紹介してくれたものだ」 私は友人と友人関係をやめた。

私が社会人になってから、家を借りることになった。とても面倒見がいい大家で、私と大家の関係は良好だった。 私が家を退去することになって、その家を借りたいという知人がいた。そこで私は大家にその知人を紹介した。 その後、知人が家賃不払いをしてしまった。知人が悪いのは明らかなのだが、大家は私に対して苦情を言った。
「田中けんを信用して家を貸したのだから、田中けんが家賃を払え」
道義的に申し訳ないという気持ちもあったが、私は大家との付き合いを辞めた。同時に、その知人とも疎遠となった。

人は人を紹介する。 それは相手に対して良かれと思って紹介する。紹介された人には常に紹介した側の信用がついて回る。 それでも、二者の関係は、1対1の関係でしか無い。紹介者はあくまでもきっかけにしか過ぎない。

私も多くの人を紹介した。紹介してもらった。紹介してもらった人とトラブルになったこともあった。しかし、だからと言って紹介者を恨んだりはしなかった。たまたま紹介してくれた人と自分との相性が悪かったのだ。紹介者には「また機会があったら人を紹介して欲しい」と頼んだ。 紹介された人と私との関係は一時的なものですぐに終わってしまっても、私と紹介者との関係はこれからも続いていく。

紹介者の顔を潰さない。 これもまた社会を生きていく上には大切なこと。 今、私は多くの江戸川区民を紹介されている。だからこそ、紹介者の顔は潰せない。紹介者の顔は立てなければならない。